はじめに、ウェブサイトを検索しまくって、スポーツスターのオイルとオイル交換について勉強しました。
なにしろオイル交換なんて、ここ20数年やったことがありません。
ハーレーは初回車検までオイル交換無料なので、メンテはディーラーに任せていましたからねえ。
今回、主に参考にさせていただいたサイトはこちらです。
45Degree883R:BlogRide on! Motorcycleサイトオーナーの皆様、大変参考になりました。
この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございました^^
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オイルの選択オイルは純正が一番安心、というのは、まあ納得できる話で、僕も純正にしようか社外品にしようか迷いました。
しかしネットでいろいろ調べてみて、レブテックというメーカーのオイルは純正品と同等以上の性能と信頼性があるということや、高い純正オイルを使うより、低価格なオイルで交換サイクルを短くするほうがいい、という意見が多かったので、今回はレブテックのオイルを使うことにしました。
ちなみに20W50のエンジンオイルの価格は、今回オイルを購入したガッツクロームの場合、
ハーレー純正オイル (鉱物オイル) 1,890円
レブテック ゴールド(化学合成) 1,115円
レブテック シルバー(化学合成+鉱物)735円
レブテック ブラック(鉱物オイル) 630円
と、かなりの差があります。
一般的に化学合成オイルは粒子が均一で小さく高性能だそうです。
ただしハーレーの古い設計のエンジンなどではオイル漏れなどの原因になることもあり、一概に高性能オイルを使ったほうが良い、ということではないとのこと。
今回は財布とも相談して、レブテックのシルバーを選択しました。
プライマリー・ミッションオイルも同じくレブテックのものです。
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オイルなどの購入今回オイル交換のためにネットで購入したのは以下の品々です。
・オイル交換フルセット レブテックシルバー スポーツスター用(8600-0006) 3084円
・オイルフィルターブラック TC88 04以降スポーツ(8600-2251) 1134円
・じょうご(36-21645) 315円
・純正オイルドレンOリング(11105) 178円
・フィルターレンチ(3100-4053) 945円
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商品価格計 5656円 税込
送料 1160円
合計 6816円
上記のオイル交換セットは、
レブテック シルバー(半化学合成)20W50 × 3本
レブテック ギアチェーンケースオイル × 1本
廃油処理パック × 1
となっています。
購入したショップはこちら。
楽天:ガッツクロームハーレーのカスタムパーツなどを扱っているお店で、今回はレブテックのオイルと、オイルフィルターレンチが格安で買えること、楽天のポイントが使えること、を条件に検索した結果、こちらのショップを選択しました。
9/1の朝に注文して、その日のうちに送料確認のメールが届き、翌日には自宅に商品が届くという、Amazonもビックリのハイスピードっぷりです。
パーツやオイルの購入におすすめします。
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オイル交換の準備購入品以外で、今回オイル交換のために準備したものは、
純正工具、インチサイズの安物工具セット、新聞紙、古いタオル、懐中電灯、牛乳パック、です。
工具はそれほど特殊なものは使いませんでしたが、純正のオイルフィルターは、専用のフィルターレンチが無いと外すのに苦労する、ということでしたので、オイルなどと一緒に購入しました。
今回は、
・エンジンオイルの交換
・オイルフィルターの交換
・ミッションオイルの交換
という3つの作業をします。
ちなみにスポーツスターはプライマリーオイルとミッションオイルが兼用だそうです。
オイルが抜けやすいように、10~20分ほど暖機運転をするといいとのことでしたが、なにしろまともに走れない状態ですので、今回は5分ほどアイドリングだけして終了。
また、バイクを垂直に立てられるメンテスタンドがあればベターですが、サイドスタンドでの作業でも特に問題は無いとのことです。
準備ができたら、いよいよオイル交換です。
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エンジンオイルの交換オイルキャップを外す上から押して、左にひねると外れます。
うーん、かなり汚れてるっぽい。
しかもロワーレベルギリギリ、、、^^;
廃油処理パックを置くバイクの下に新聞紙を敷き、エンジンの下に廃油処理パックを置きます。
廃油処理パックってどんなモノかと思ったら、ビニールの中に綿クズが詰まってるだけ。
これで4リットルくらいはオイルを吸えるそうです。
ドレンホースキャップを外すドレンホースからキャップを外します。
これはエンジン下を左後ろから撮った写真です。
「ドレンホースってどれだ?」
「・・・ああ、この○ンチンみたいにぶらぶらしてるヤツか」
手に持っているのはマイナスドライバー。
ドライバーの先が指しているのがドレンホースです。
エンジンオイルを抜くドレンホースの金属バンドをマイナスドライバーで緩め、刺し込まれているキャップを抜くとオイルが流れ出てきます。
左下に写っているのがドレンホースのキャップです。
暖気をした後だと熱いのでヤケドに注意!
軍手などをして作業をすると、熱いオイルが軍手に滲みて、ヒドイことになるらしいので、素手でやりましょう。
フィルターレンチを用意するこんなふうにラチェットレンチに短めのエクステンションをつないで、フィルターレンチをセットしました。
オイル受けを用意するオイルフィルターの下に牛乳パックを加工したオイル受けを差し込みます。
ちなみに写真は牛乳パックではなく「焼酎の紙パック」(笑)
オイルフィルターにフィルターレンチをかぶせて左へ回すとオイルフィルターが外れます。
オイルフィルターを外すエンジンオイルがおおよそ抜けたことを確認してから、オイルフィルターを外します。
レンチでフィルターを少し緩めると、ドローとフィルター内のオイルが流れてきます。
「うわ、、真っ黒だな(^^;」
新しいオイルフィルターを準備する新しいオイルフィルターにエンジンオイルを100ccほど注いで、ぐりぐりと回して馴染ませておきます。
新しいオイルフィルターをセットするこれはレンチを使わず、手で回して締めればいいらしいです。
走っているうちににも閉まってくるので、あまり強く締めすぎるとカタくなって次回外れなくなるとのことです。
ドレンホースを閉めるオイルがほぼ落ちきったら、車体を軽くゆすって残ったオイルを抜きます。
これもあまり「完璧に抜こう」などとは考えなくていいそうです。
オイルが抜けたらドレンホースにキャップを挿しこみ、金属バンドをマイナスドライバーで締めて元通りにします。
エンジンオイルを入れる最初にオイルキャップを外した注入口からエンジンオイルを入れます。
3クォート(ボトル3本)全部は入らず、だいたい2本半から2.7本分くらいだそうですので、とりあえず2本と少し入れてから、オイルキャップに付いているレベルゲージで様子を見ます。
オイルレベルを調整するオイルレベルは「LOW」と「HIGH」の中間くらいが良いそうです。
このあと暖機運転をして、もう一度オイルレベルを確認し、レベルが下がっていればオイルをつぎ足します。
以上でエンジンオイルの交換は終了です。
次はミッションオイルを交換します。
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ミッションオイルの交換ダービーカバーを外す(?)ミッションオイルは、エンジン左側の丸いカバーを外して注入するそうです。
6箇所のネジをT27トルクス(純正工具)で外します。
が、、、
「フットペグが邪魔で、ネジが1箇所外せねえ、、、」
「えーっとナニナニ?『883、1200Rの場合はフットペグのマウントを外す必要がある』だって?!」
フットペグマウントを外す(?)「フットペグマウントを外せ、って言われてもなあ・・・」
わかりにくいですが写真の矢印の部分です。
5/16inchのHEXでガッチリ固定されていて、純正工具で格闘しましたがどーやっても外れません。
「そりゃそうだよな。そんなに簡単に外れちゃ困るだろ・・・」
チェーンインスペクションカバーを外す(?)某サイトでは「チェーンインスペクションカバーの穴から入れても良い」と書いてありましたので、インスペクションカバーを外してみます。
ただし、オイルレベルは「ダイアフラムスプリング下縁にオイルが浸る程度」とのことですが、このダイアフラムスプリングなるものは、この穴からは見えません。
「・・・さてどうしたものか」
ダービーカバーを外す結局、フットペグマウントは外さずに、無理矢理ダービーカバーを外しました。(良い子は真似しないでね^^;)
フットペグが邪魔な部分のネジも、純正のレンチでなんとか回すことができました。
ミッションオイルを抜く5/8inchのレンチで、ダービーカバー真下にあるドレンボルトを外します。
もちろんボルトの下には廃油処理パックを置きます。
僕はラチェット+ソケットレンチを使いましたが、ボルトを緩めるとオイルが出てきて(あたりまえだ)レンチが油まみれになるので、メガネレンチを使ったほうがいいですね。
ドレンボルトを掃除する抜き取ったドレンボルトの写真です。
ドレンボルトの先には磁石が付いていて、鉄屑を吸着するようになっているそうです。
「どれどれ? ・・・うわ」
なんだか「これでもかっ」ってくらい鉄屑が付いていました。^^;
この鉄屑をティッシュや雑巾できれいに取り除きます。
Oリングを交換するドレンプラグにはOリング(ゴムのパッキン)が付いているので、これを交換します。
見た目で損傷が無ければ交換しなくても良い、とのことでしたが、178円なのでついでに購入しました。
「あれ? そーいえばOリングはどこだ?」
探してみると納品書にテープで留めてありました。小さいからね。
あやうくゴミと一緒に捨てるところだった(^^;
ドレンボルトを締めるオイルが完全に抜けたらドレンボルトを元通りに締めます。
「19~40.7Nm(14~30ft-lbs)のトルク値で締め付ける」とのことですが、トルクレンチを持っていないので、まあテキトーに締めます。
これも強く締めすぎてはいけない、とのことですので、普通のラチェットレンチで「ギュッ」っとするくらいでいいでしょう。(ホント、テキトーですね^^;)
ミッションケース内を確認前述のようにオイルレベルは「ダイアフラムスプリング下縁にオイルが浸る程度」とのことですので、懐中電灯でミッションケース内を確認します。
「ダイアフラムスプリング、ってのはどれだ?」
たぶん下のほうに見える針金みたいなものがそうでしょう、、、ね^^;
ミッションオイルを入れるじょうごを使ってミッションオイルを注入します。
今回は専用のじょうごを購入しましたが、牛乳パックなどを加工したもので十分ですね。使い終わったらそのまま捨てればいいし。
オイルレベルを確認する「ダイアフラムスプリング下縁にオイルが浸る程度」というのが、どれくらい浸ればいいのかイマイチよくわかりません。
だいたい950ml入るとのことですので、結局1クォート(946ml)のボトル1本をすべて入れました。
カバーを閉じるダービーカバー、クラッチインスペクションカバーを元通りにし閉めます。
フランジの回りを掃除して、ゴムのパッキンには指で薄く油を塗っておきます。
これでミッションオイルの交換も終了です。
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全作業終了これですべての作業が終了しました。
あとは工具やゴミを片付けます。
廃油パックは、オイルを吸った綿をビニール袋に小分けにして生ゴミと一緒に捨てることにします。
全作業にかかった時間は、準備、片付けも含めて1時間30分。
慣れれば20~30分で出来る作業だそうですが、初めてなのでひとつひとつ手順を確認し、写真を撮ったり、フットペグマウントを外そうと格闘したり、意外と時間がかかってしましました。
油まみれで後片付けも大変です。
さて、ともかく片付けもすべて終わって、バイクの調子を見がてら、近所のガソリンスタンドまで給油に行きます。
エンジンの音はあきらかに柔らかくなり、ギアチェンジもやりやすくなりました。
でもクラッチはまだちょっとつながりにくいので、クラッチの調整もしましたが・・・長くなるのでそれはまた別の記事で。
家に戻って、オイルレベルを確認し、ほんの少しエンジンオイルをつぎ足して、すべて終了。
ふー、お疲れさま>自分 (笑;
最後に購入した商品は、送料も合わせて 6816円。
次回はフィルターレンチやじょうごは必要無いので、5,556円です。
しかし、千葉のネオガレージというショップでは、
オイル交換フルセットで、たったの5,600円!時間と手間と廃油の処理など考えたら、ネオガレージさんでお願いしたほうがずっと良さそうですね。
でも、今回自分でオイル交換をしてみて、メンテナンスの重要性を実感できましたし、何よりバイクを自分で整備するのは楽しいことです。
できれば次回も自分でオイル交換をしたいと思いました。
本日の走行距離:1km(給油だけ^^;)
スポーツスターの総走行距離:24,700km