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EさんのことEさんは僕がブログを始めて間もないころから、繁くコメントをいただいていて、独特な言い回しや、素朴で温かい言葉遣いがとても印象に残る人でした。
彼のコメントにはブログのURLが書かれていなかったので、ずっと「ブログは書いていない人なんだな」と思っていましたが、あるとき「ちなみにオイラのブログは…」というコメントが。
バイクやハンドルネームをキーワードに検索して、彼のブログを探し出し、いつもコメントをいただいているお礼を書いたところ、
「ブログもコメントも好きで書いているだけですので」
といったようなお返事があったように記憶しています。
ブログを拝見すると、Eさんはどうやら南紀の人。
美しい写真と素朴な言葉で短く書かれた日記が、なんとも良い感じです。
ときには自身が感じたことを長めの文章で力強く綴られていることもあり、僕のように文章だけダラダラ長いブログをのべつ書いている輩とは感性が違うのだろうな、と感じました。

「ぜひ一度会ってみたいな」と思いつつも、南紀は遠く千葉から西へ700km。
なかなか気軽に会いに行ける距離ではありません。
そのEさんが「二泊で“東のほう”へツーリング」と聞き、強引に「僕も行きますから長野で会いましょう、連絡をください」とお願いしてみました。
「千葉から? 本気ですか?」
「本気です!^^」
朝7時。
こうして僕は首都高速の上にいる。
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彼は東へ、僕は西へEさんの目的地が長野・松本と決まったのは前夜のこと。
それまで「名古屋か長野か静岡あたりで…」と聞いていたので、千葉から何キロ走ればよいのかわからないし覚悟も決まっていません。
「今日は松本で一泊します。千葉からは遠いので無理されませんよう」
との連絡を受け、
「わかりました。明日の朝、体調しだいで決めますので」
と返信する。
さっそく調べてみると、諏訪ICまでは片道220km。
インターを降りてから走る距離も考えると、おそらく一日500〜600キロの走行か。
自慢ではありませんが、僕はいままで一日500キロ以上走ったことがありません。
しかも翌々日は、かねてから計画している北総ツー。しかも僕が主催。
「疲れたからやめます」ってわけにはいきません。
行くべきか、行かざるべきか……

27日朝、4時半に目が覚める。
4時間ほどだが熟睡して体調は良い。
何より朝の空は涼やかに晴れて気持ちが良い。
「これは行くっきゃないでしょ!」
Eポくんは日帰り777キロを走破した。
M♀さんは陸路一人で東京〜九州一周の旅をした。
しかも二人ともバイクは250だ。
僕が行けないわけはない!
…歳なりに体力的なハンデがあるような気もしますが(笑)
それに今日を逃したら、次にいつこんな機会があるかわらりませんからね。
「たかが600kmだ! どーってこたぁない!」
朝8時。
僕は中央高速を“西へ”とひた走る。
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出会い
中央自動車道・諏訪IC到着は9時30分。
ここまでは計算どおり220km。
休憩も入れて3時間半だ。
途中のSAから「諏訪湖あたりで会いましょう」とメールを入れたが、はたしてすぐに会えるかどうか…
とりあえずインター近くのコンビニで小休止。
菓子パンをかじっているとEさんからメールが来ました。
「諏訪インター近くのドライブイン××で待ってます」
コンビニの人に聞くとここからすぐ近くだ。

そして“彼”はそこにいた。
笑顔で手を振って迎えてくれた。
「はじめまして!らんぴょです!」
「いやぁー、ほんまに千葉から来はったんですかー」
「ほんまです(笑)」
赤いCB750に乗る彼は、長身の好青年といった印象です。
本当なら気ままな信州ひとり旅のところ、強引に約束をとりつけて邪魔をしてしまったお詫びをします。
それでも彼は笑顔で歓迎してくれました。
しばらくの会話の後「それじゃあまずは近くの諏訪大社へ行きましょう」ということに。
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諏訪大社
Eさんを先頭に、僕たちは諏訪大社へ向かいます。
僕がツーリングマップルを見たときは、諏訪大社は諏訪湖の北側と思っていましたが、Eさんは諏訪湖とは離れた山のほうへと左折します。
諏訪大社には「上社(かみしゃ)」と「下社(しもしゃ)」があって、上社は山のほうにあるのですね。

これが噂に聞いた「御柱(おんばしら)」
七年に一度行われる「御柱祭り」では、山で切り出した16本の大木を社殿に運びますが、その際、山の斜面を滑り落ちる大木に氏子がしがみつき、時によって大怪我や×××ともなる勇壮な「日本三大奇祭」のひとつです。
僕はテレビで何度か見た光景を思い出しては感嘆する。
Eさんは「へー、そーなんでっか」と知らない様子。
僕は諏訪の神様に、この日の旅の安全を祈願する。
Eさんは信心の違いからかここではお参りはしない様子。
しきりと南紀の神社との趣の違いに感心しているようでした。
諏訪大社近くの駐車場で、観光のおじいさんに声をかけられました。
「バイクですか、いいですね、これからどちらへ?」
「ビーナスラインのほうへ行こうと思ってます」
「ビーナスラインですか、いいですね。霧が峰へは×××。美ヶ原へは×××…」
いろいろと見所や道筋を詳しく説明していただきましたが、地名がわからないので、なんのことやらサッパリでした(笑)
でもおじいさんありがとう。
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霧が峰
そして諏訪大社から走ることわずか30分。
ここが霧が峰。
走っているのはバイカー憧れの道、ビーナスラインだ。
見通し良い高原のワインディングは最高に気持ちが良い。

途中僕たちは富士見台という展望駐車場にバイクを停めました。
ここから見る景色は、それは素晴らしいものです。
「なるほど、これが大パノラマってことなんだな」
と、ひとり納得する。
正面に南アルプスの山々。
左手には八ヶ岳の峰々。
そして雲ひとつなく晴れたこの日は、富士山も遠望できました。

これが見たかった風景だ。
「あの山の向こうが、この前Tねさんたちが走ったところですよ」
などと共通のブロ友さんの話題で盛り上がる。
「さて、これからビーナスラインを北上しますか?」
とたずねると、
「この近くでもう一箇所、どうしても行きたいところがあるんです」
とのこと。

「じゃあ、そこへ行きましょう」
そして僕たちは「その場所」を目指す。
(次回に続きます)