私は東京の、設立して数年の小さな会社に勤めています。
この会社では、好きな仕事を楽しくやっていますが、経営内容は決して楽ではなく、毎年厳しい状態が続いています。
ほとんど仲間内経営のような会社ですので、少なからず責任は感じていて、バイクという「贅沢品」で遊んでいるということが、なんとなく言いづらいのです。
もちろん、楽しみがあるから仕事も頑張れる、ということもありますし、何もやましい趣味だとは思っていませんので、何か機会でもあれば話してもかまわないのですが、今のところそんな「機会」が無いので、敢えて話さずおとなしくしています。
他にはこんなこともあります。
仕事でお付き合いのある人で、Aさんという方がいます。
この方はバイクが大嫌いのようです。
ずいぶん前ですが、何かのきっかけでバイクについてこんなことを話されました。
「クルマは移動手段として不可欠だし、現代の社会では必需品だ。
でもバイクは趣味の乗り物だ。
趣味でバイクに乗ってはイカンとは言わないが、趣味の乗り物ならサーキットで走ればいい。
危険だし、事故を起こせばまわりに迷惑をかけるのに、なんで公道でスピードを出して遊んでるんだ。
公道は生活のために税金で作られ、管理されているものだ。
公道を趣味で走るなんて、子供が道路でキャッチボールをするのとかわらないじゃないか。
私の家は大きな都道が近いが、いまだに夜になると暴走族の連中がうるさくて眠れない。
私に言わせれば暴走族もそこらのバイクも、ただうるさくて危険で迷惑なことにかわりはない。
バイクなんか白バイと郵便屋だけでじゅうぶんだ。
仕事目的のバイク以外は公道の走行を禁止したほうがいい」
他にもバイクが嫌いな理由があったように思いますが、だいぶ前に聞いた話で、内容的にはおおよそこのようなものだったと思います。
まだ私がバイクに乗ろうとも考えていなかったころのことですので「ふうん、まあ、そんな考えもあるかな」くらいに思っていました。
どうなのでしょうか。極論だとは思いますが、あながち無茶苦茶な理屈ではないのかもしれません。
私も今までは、クルマを運転しているときに前をバイクがチョロチョロしていると「危ないなあ、どっかに行ってくれないかなあ」と思っていました。
ドライブで山道を走っていて、ブラインドコーナーの向こう側から、バイクがスピードを出して曲がってくると「怖いからやめてほしいなあ」と思います。
クルマだって、うるさく改造して公道を飛ばす人はたくさんいますから、単にバイクが悪い、と決め付けるのはどうかとも思います。
しかし世の中には、バイクそのものやバイク乗りを快く思っていない人が少なからずいることも事実のようです。
まあ、そういった人の前で、わざわざ「バイクが好きです」と言うこともないかな、というところでしょうか。
他の方のブログでも、
「親には反対されるに決まっているから内緒でバイクを買った」とか、
「お願いだからバイクで実家に帰ってこないでほしい」とかいった話を聞きました。
バイクって乗り物は、まだまだ市民権を得てないんでしょうね。
それじゃあ「みんなでマナーを向上させてバイクの良さを認めてもらおうよ」なんて言えるほど私の意識は高くありません。
今のバイクは排ガス・騒音規制で、年式が新しいほどクリーンで静かです。
私のハーレーも排気量のわりにはかなり静かですが、それでも「もうちょっと迫力のある音だといいなあ」なんて思ってしまいます。
決して危険な走りはしません(できません)が、公道だろうが何だろうが、ワインディングロードは「楽しいなあ」と思ってしまいます。
バイクが嫌いな人から見れば「私も暴走族もかわりはない」ということでしょう。
若い頃に大きな事故をやって、まわりにずいぶん心配やら迷惑やらかけていますので、
「ルールを守ればバイクは安全な乗り物です」なんて大きな声で言える人間でもありません。実際クルマに比べれば危険な乗り物だとは思います。
やっぱりバイクって、世間一般にはワルモノなんでしょうかね。
前々回の記事で「無謀な公道ライダー」の動画を貼ったら、ある方から、
「一生バイクを楽しみたいって想いがあればあんな運転はしたらダメ」というコメントをいただきました。
まったくそのとおりですね。
他人にどう思われるかは別として、“自分のために”安全運転をしよう、と思った次第です。
まあ皆さんミミタコかもしれませんが、くれぐれも事故だけは気をつけましょうね。