ド「らーさん、明日は何時集合にする?」
ら「俺はドトキンが大丈夫なら何時でもいいよ」
ド「マジで? 俺は今夜どーせ眠れないから、今すぐ出発でもいいよ」
今回、一緒に宮城にキャンプツーへ行くのはヤマハ ロードスターのドトキンだ。
ちなみに僕はドトキンを「ドトキン」とは呼ばない。本名に近い呼び名で呼んでいます。
ドトキンも僕を「らんぴょ」とは呼ばない。これも本名に近い呼び名で呼んでいます…が、
ブログではわかりやすいように「ドトキン」「らーさん」でいくことにしようかな。
で、ドトキンのツーリングは、前日の晩になるまで集合場所さえ決まっていない、ってのはいつものこと。
結局「5時に千代田SA」となったので、起床は・・・3時前(笑;

まだ真っ暗な常磐自動車道 柏インター。
このとき、まだバイクは調子がいい。

僕もドトキンも時間前に千代田SAに到着。
ド「昨日、やっぱり眠れないから、夜中に『イージーライダー』のDVD借りて来ちゃってさ」
ら「マジで? バッカじゃねーの? ちゃんと寝とけよ」
ド「いちおー寝たよ、1,2時間くらいね」

僕たちは常磐道、磐越道、東北道を経由して北へ走ります。
今年の夏は記録的な猛暑が続いたこともあり、まだまだ暑いような気分で、メッシュのジャケットを着てきたら、さすがに夜明けの高速は寒かった。
今まで、新潟、福島を二泊三日で 1,031km とか、
山形蔵王 日帰り 825km とか、
そのあたりが一番長距離のツーリングかな、と思うのですが、今回目指すのは宮城県の最北端。
岩手、秋田との県境にも近いところです。
きっと今までで一番遠い場所へ行けるだろうな、と楽しみにしていましたが、東北道に入るとクラッチの調子が悪くなってきました。
SAで停まるためにギアを変えると、もうつながらない。
何度かSAを出て加速できずに、路肩でクラッチを調整するハメになりました。
ケーブルを調整したりすると、またクラッチがつながるようになるので、やっぱり調整がうまくいってないのかな、と思っていましたが、後から思うと、クラッチが焼けてしまっていたため、ちょっと休ませると、少しの間クラッチがつながるようになる、というだけの話でした。

途中、突然の雨でカッパを着たり、また路肩でクラッチを調整したり、、、
今思えば、ここで「バイクの調子が悪いから引き返す」とか、
「ともかく近くのインターで降りて、バイク屋を探す」ってのが、大人の判断としては正解だったはず。

しかし僕たち二人に、そんな「大人の判断」なんてものができるハズもなく・・・
東北道 築館ICを降りたのは11時半。

その後も、クラッチがつながらなくなるたびに、路肩であれこれ調整し、だましだましバイクを走らせる。

昼食は、途中で見つけた普通のドライブインで、普通の焼肉定食。

すでにこのとき、ツーリングを楽しむ余裕はありません。
ド「どーする? 近くのハーレーディーラー探して、バイク持って行ったほうがいいんじゃね?」
ら「近くのディーラー・・・っていったって、一番近くて仙台だぜ。今日はともかくキャンプ場を目指そう。バイク屋は明日探して、朝イチで持っていくよ。ふもとの町までは下り坂だし大丈夫だろ」
ド「うん、じゃあそーすっか」
ら「俺は明日一人でバイク屋に行くから、ドトキンは予定通り北へ向かってくれよな」
ド「なに言ってんの、らーさん。最後まで付き合うって。逆の立場だったらどーする? 俺はトラブルも楽しんでるよ。変な言い方だけどさ」
そーかー、
逆の立場だったら、ねえ、
まあそーかもしれないけど、やぱっぱり悪いことしたよなあ、せっかくのキャンプツーなのに。


これはもちろん、ローカルな踏み切りの風景を楽しんでいる、わけではなく、ここでUターンしたらクラッチがつながらなくなって調整中、、の図。

これはもちろん鳴子ダムの景気を堪能中、、ではなく、坂の途中でクラッチがつながらなくなって悪戦苦闘中、、の図。
それでなんとか目的のキャンプ場の目の前までたどり着きました、、、が、

今度はドトキンのバイクがバッテリートラブルで始動不能に。
これは余計な電装配線をすべて外して、なんとかセルが回り、事なきを得ました。

なんとか明るいうちにテントを張る事も出来ました。

ここには地ビールが飲めるレストランもあるのですが、この日はオーダーストップギリギリ。
でもなんとか生ビールにありつくことができました。
ら「カンパーイ!」
ド「おつかれー!」
いやあ、ホントにお疲れ、な、一日だったなあ。
結局どこにも寄れず、キャンプ場にたどり着くのが精一杯だった。
でも、ともかく、こうして無事に着いて、ビールを飲めるのが何より嬉しい。
明日はどうなるかわからないけど、いちおう「キャンプをする」って目的だけは果たせそうだ。

ここのキャンプ場には立派な温泉もありました。
温泉でゆっくり汗を流したら、、、

ふもとのスーパーで買いこんできた食材でバーベキューだ。
とはいっても、あいかわらず僕は何も道具を持っていないので、調理一式はドトキン任せ。
僕たちは相当疲れていたはずだけど、ビールを飲みながら、ずいぶん遅くまで話し込んだな。
ドトキンにはドトキンの悩みがある、ってわけだ。
まあ、マジメな仕事の悩みの話が50%
残りの50%は、やっぱりエ○○○な話、だったけどね。
後編に続きます。